一、方法の概要:
人々の生活水準の絶えずの向上に伴い、生活環境に対する要求はますます高くなり、室内空気の質もますます人々の注目を集めている。民間建築工事の室内空気の質を制御し、監視するために、国はGB 50325-2001「民間建築工事の室内環境汚染制御規範」を制定し、ガスクロマトグラフィーを用いてベンゼンとTVOCの含有量を測定することを規範化した。TVOCとは、一般的な圧力条件下で測定された空気中の沸点が250℃以下の揮発性有機化合物の総量を指す。
主な操作フロー:専用大気サンプリング装置を用いて検査する場所で500 ml/minの流量でTenax管を通して20分間サンプリングする(ベンゼンは活性炭管を使用する)、この過程は吸着と呼ばれる。その後、このTenaxチューブを脱着計に入れ、この過程を脱着と呼ぶ。脱着されたサンプルはキャリアガスからカラムに持ち込まれ、カラム分離後に検出器に入り、その後、カラム専用ワークステーションを通じてデータの収集と処理を行う。
二、実行基準:
GB 50325-2001「民用建築工事室内環境汚染制御規範」(2006年版)
三、GC-2001室内空気品質TVOC/ベンゼン検査ガスクロマトグラフパフォーマンス指標:
検出下限:サンプリング量が10 Lの場合の検出下限は0.5 ug/m 3
線形範囲:≧107
四、GC-2001室内空気品質TVOC/ベンゼン測定ガスクロマトグラフィー装置のセット性:
1.GC-2001ガスクロマトグラフ本体
2.TVOC専用ワークステーションは逆制御付き
3.専用キャピラリーカラム
4.大気サンプラ
5.TENAX吸着剤
6.活性炭吸着管
7.TVOC専用標本
8.ベンゼン専用標本
五、ガスクロマトグラフ主な技術指標:
1.柱箱温度指標:
◎カラムボックス温度範囲:室温で15°C~399°C(1°C増量)
◎カラムボックスの温度制御精度:±0.1°C(200°C時測定)
◎カラムボックスプログラム昇温:8段階昇温
◎距離上昇率設定:0.1°C~40°C/min(1°C増量)、200°C時測定
◎各階定温時間:0~655 min(1 min増量)
2.注入器、検出器、熱脱着室温度指標
◎1)温度範囲:室温で15°C~399°C(1°C増量)
◎2)温度制御精度:±0.1°C(200°C時測定)
3.火炎イオン化検出器(FID)
◎収集は円筒型構造、石英噴出口を採用
◎測定限界:≤3×10-12 g/s(n-ヘキサデカン/イソササン)
◎ベースラインノイズ:5×10-14 A
◎ベースラインドリフト:≦2×10-13 A/30 min
◎線形:≧107
4.GC-2001室内空気品質TVOC/ベンゼン検出ガスクロマトグラフィーその他のパラメータ:
機器サイズ:幅690×奥行き470×高さ420
重量:47 Kg
5.計器の使用要求:
◎電源電圧:220 V~±22 V 50 Hz±0.5 Hz
◎定格電力:<1800 W
◎周囲温度:5°C~35°C
◎相対湿度:≦85%
◎機器の据え付け場所に腐食性ガス及び正常動作に影響を与える電場或いは磁場が存在してはならず、機器の据え付け作業台は安定し、振動があってはならない。水素ボンベから2 m以内には電気炉や火種があってはならない。
室内空気専用クロマトグラフィーワークステーション
ソフトウェアの説明:
(1)基準ピーク機能:認識できなかったピークを自動的にトルエンで計算でき、人工的に計算する必要がない
(2)温度と大気圧の校正機能:サンプリング時のサンプリングポイントの温度と大気圧を直接入力すると、システムは自動的に空気サンプル中の各グループの濃度を標準状態の濃度に換算し、人工的に計算する必要はない
(3)ブランク控除機能:空気ブランクサンプルの量を直接控除できる
(4)多種の較正曲線機能:双対数較正曲線を選択可能
ハードウェアのパフォーマンス:
◆通信インタフェース:COMインタフェース◆
◆解像度:±1μv◆入力レベル範囲:-5 mvから1 v
◆サンプリング頻度:高20回/秒◆ダイナミックレンジ:106
◆積分感度:1μv・sec◆線形度:<±0.1%
◆再現性:0.06%
ソフトウェア操作インタフェース
メソッドの適用例
解析条件:脱着温度250℃脱着時間5 min清掃ガス流量50 ml/minキャリアガスN 2
ガスクロマトグラフ解析条件:
気化温度250℃検出温度250℃
カラム炉温度50℃で10 min保持した後、5℃/minを250℃カラム50 m×0.53 mm×1.0μmに昇温
TVOC標準曲線図(ウンデカンを例に)
ベンゼンの標準曲線図
ひょうほんスペクトル
1#標準試料直接注入スペクトル1#標準試料分解吸入スペクトル
サンプルスペクトル